うさぎの飼育・飼い方について、初心者の方やはじめてうさぎを飼う方にもわかりやすく簡潔に説明しています。
これさえ読めば、うさぎを飼う前に知っておくこと、うさぎの出会いからお別れまでのことがひと通りわかることを目指しました。
ベテランの方は物足りないと感じるかもしれません。
目次
どんな生き物?
うさぎとは、ウサギ目に属する哺乳類を指します。
ペットとして販売されているうさぎは、おもにウサギ目>ウサギ科>アナウサギ属のうさぎです。
この「うさぎの飼育・飼い方」ではペット向けアナウサギ属のうさぎについて説明しています。
※ノウサギとは、ウサギ科>ノウサギ属のうさぎです。野性のうさぎが全部ノウサギではありません。野生のうさぎにはノウサギもアナウサギもいます。
うさぎの身体能力
うさぎは逃げることで身を守るために、耳と後ろ足がとくに発達しています。
ジャンプ力とダッシュ力は、はじめて見たときには驚かれると思います。
また、学習能力が高く、自分に都合がいいこと(ご飯など)、都合が悪いこと(キャリーに入れられるなど)はすぐに覚えます。
しかし、うさぎにとってどうでもいいことはなかなか覚えてくれません。
うさぎの性格
臆病なうさぎから懐っこいうさぎまで様々です。個体差が大きいです。
品種ごとに傾向はありますが、あくまでも傾向であり同じ品種でもいろんな性格のうさぎがいます。
そのため、うさぎを買う前には直接よく見ること、お店の人に聞くことをおすすめします。
全体的には自己主張が強く、抱っこが嫌い、撫でられるのが好き、こんなうさぎが多いと思います。
また、うさぎは飼い始めて一緒に生活することで徐々に懐いてきます。
さらに、飼主と家族をしっかり認識し、知らない人が来ると警戒することもあります。
うさぎの懐き方
最初は寄ってきてくれるようになります。
撫でられることの気持ちよさを覚えると、撫でてほしくて鼻をツンツンしてきたり、手の下に頭を潜り込ませてきます。
手や顔をペロペロと舐めてくれるうさぎもいます。
飼主が立っていると、足のまわりを8の字にグルグル走り回ることもあります。
最終的には、飼主が好きでたまらなくなり、ケージから出しているときは飼主のそばから離れず、どこへ行くにも付いてくるようになります。
※うさぎの性格の違いや飼主とうさぎの相性などにより懐き方には個体差があります。
うさぎの活動時間
うさぎは薄暮性です。朝と夕方が最も活発です。
夜は活発ですが、ずっと活動しているわけでもありません。
昼間は眠っていることが多いですが、ごはんを食べたり遊んだりもします。
完全に目を瞑って眠ることは少なく、目を開けていても眠っているときがあります。
浅い眠りを繰り返しているため、気になる物音がするとすぐに起きて周囲を警戒します。
時間感覚はかなり正確です。食事の時間は時計を見ているのではないかと思うほど正確に覚えます。
実際には飼主の生活リズムに合わせるようになります。
うさぎの食べ物
うさぎの主食は、ペレット(総合栄養食)と牧草(チモシーなど)です。
補助食として、乳酸菌や毛球症予防などのサプリメントを与えます。
乾燥食品が多いため、水はいつでも飲めるようにする必要があります。
また、野菜や果物・穀類など、主食・補助食以外の食べ物はすべておやつとして少量与えます。
しつけ
うさぎは、トイレを覚えます。
ただし、覚えるのはオシッコだけで、糞はあちこちでする傾向があります。
また、うさぎの中にはトイレ自体を嫌ったり、どうしても覚えてくれない場合もあります。
うさぎの病気
うさぎにも色々な病気があります。
とくに多いのが歯の病気、お腹の病気です。
また、うさぎは具合が悪いことを隠そうとするため、病気に早く気づいてあげることが重要です。
うさぎの寿命
平均で、5~7年と言われています。最近は10年を超えるうさぎも増えてきました。
病気に早く気づいてあげられることと、正しい食事と運動が重要です。
品種紹介
日本で純血種と呼ばれるうさぎ達はアメリカのブリーダー協会「ARBA」で認定された品種のことを指したくさんの品種が認定されています。
その中でも日本で流通していて手に入りやすい品種とミックス種(ミニうさぎ)を紹介いたします。
ネザーランドドワーフ(Netherland Dwarf)
- うさぎの中では最も小さい品種。好奇心旺盛で活発な子が多い。ピーターラビットのモデルになったとも言われている。成体体重0.9~1.3kg
ホーランドロップ(Holland Lop)
- ロップイヤー(垂れ耳)の中では最も小さい品種。ガッシリした体つきをしている。温厚でおとなしい子が比較的多い。成体体重1.3~1.8kg
ミニレッキス(Mini Rex)
- ベルベットのような肌ざわりが特徴。人なつこく穏やかな性格の子が多い。成体体重1.5~2.0kg
ジャージーウーリー(Jersey Wooly)
- 長毛種のジャージーウーリー。コンパクトな丸い体に毛が密集して生えている。おとなしい子が比較的多い。成体体重1.3kg~1.6kg
ドワーフホト(Dwarf Hotot)
- 白い体に黒いアイラインが魅力のドワーフホト。好奇心旺盛で気が強いところもあるが人に慣れやすい。成体体重1.3kg前後
ミニうさぎ・ミックス(Mix)
ミニうさぎとも呼ばれる雑種のうさぎです。カラーや形が豊富でとくに決まった特徴はありません。日本で一番手に入りやすい品種です。体重は成長してみないとわかりません。
はじめて飼う方へ
うさぎをはじめて飼う前に知っておくべきことを説明しています。
基本的なことだけをまとめましたので最後まで読んでいただければ幸いです。
飼主の責任
うさぎを飼い始めたら決して捨ててはいけません。
最後まで責任を持って一生面倒をみる必要があります。
引越しや転職、転勤、結婚など生活環境が変わる様々な要因があります。
うさぎは一人では生きていけません。
病気やケガ
うさぎを飼い始めたときは健康でも、生き物なので病気やケガをすることもあります。
その際は適切な治療を動物病院で受けさせてください。
最近は、うさぎも入れるペット保険があります。
お世話すること
犬や猫と比べると比較的簡単に飼う事はできますが、せめて次のお世話をしてあげる必要があります。
- 毎日
- 食事(1日2回)、お水の交換、トイレ掃除、ケージ掃除、運動(ケージから出す)、健康チェック
- 毎月
- 爪切り(1~2ヶ月ごと)
- 季節ごと
- 換毛期は念入りにブラッシング
- 毎年
- 動物病院で健康診断
生活サイクル
うさぎを飼い始めてからの生活サイクルの一例です。食事はできるだけ同じ時間が望ましく、食事以外については都合に合わせて変更できます。
- 朝
- 朝食、お水の交換
- 昼間
- 飼主が帰宅するまでケージの中でのんびり過ごします。不在にするときはケージに戻すことをおすすめします。
- 夜
- 夕食、運動、トイレ掃除、ケージ掃除、ブラッシング、健康チェック
- 深夜
- 就寝前にケージに戻します。飼主が起床するまでケージで過ごします。
適正気温・湿度
うさぎは寒さに強く、暑さに弱い生き物です。
うさぎが快適に過ごせる適正気温は16℃~22℃、適正湿度は40%~60%になります。
しかし、適正気温、適正湿度から外れた途端に具合が悪くなるようなことはありません。
若くて健康なうさぎの場合、10℃~24℃の範囲内であれば問題はあまり起きないと思います。
また、子供・高齢・病気のうさぎは抵抗力が弱いため、暑さ・寒さには十分な注意が必要です。
飼育環境
最近は、室内飼育が主流です。
庭やベランダで飼育することもできますが、暑さ・寒さ対策、脱走対策、外敵の侵入など検討することが多いためおすすめできません。
室内飼育では、ケージを置く場所、運動する場所が必要です。
床に置いてあるものやケーブルなどを齧る恐れがあるため、整理整頓を心がけます。
ケージの位置は、直射日光が当たる場所を必ず避け、部屋のドアからできるだけ離れた壁際が基本となります。
ただし、エアコンや窓の位置も考えてケージの位置を決めてあげます。
飼育にかかる費用
うさぎを飼育するには様々な費用がかかります。
お店によって価格の違いや、用品にも色々な種類があります。
また、ここで説明する費用は参考程度にお考えください。
- うさぎ生体(初期費用)
- ミックス(雑種)うさぎは5,000円~10,000円、純血種のうさぎは30,000円~100,000円が大体の相場です。
- ケージなどの用品(初期費用)
- 最低限必要な用品を揃えるだけでも20,000円~30,000円ほどかかります。
- 食べ物、消耗品(毎月の費用)
- ペレットや牧草、補助食、おやつなどの食べ物、トイレ砂などの消耗品を合わせて大体3,000円~5,000円です。
- ペット保険(任意)
- 病気やケガに備えて、うさぎも入れるペット保険があります。保障内容にもよりますが、毎月1,500円~3,000円ほどです。
- 治療費
- 人の病院と違い、同じ治療内容でも動物病院によって費用にかなりの違いがあります。ペット保険に未加入の場合、1回の診察で大体5,000円、手術や入院となると数万円かかることもあります。
アレルギー
うさぎを飼い始めてから、うさぎアレルギー、牧草アレルギーにかかることがあります。
アレルギーにかかると、皮膚や目のかゆみ、鼻水やくしゃみ、咳、ぜんそくのような症状が出ることもあります。
もし、アレルギー症状が出た場合は、体調管理をしっかり行う、うさぎの部屋を分ける、空気清浄機を導入する、掃除をこまめに行う、牧草を粉が少ないものに変えるなど色々な対策があります。
うさぎを手放すことは安易に考えてほしくはありません。
うさぎを飼う前に病院でアレルギー検査を行うことができます。
動物病院
うさぎを診てもらえる動物病院をあらかじめ探しておくことをおすすめします。
犬、猫はペットの数が多いため比較的どの動物病院でも診てもらえます。
しかし、うさぎは動物病院によっては全く診てもらえないこともあります。
小動物や鳥を診てくれる病院がうさぎにも強いようです。
また、自宅から近ければ近いほど望ましいです。
動物病院に到着するまでの時間が生死を分けるときもあります。
集合住宅での飼育
うさぎは鳴き声が小さく、匂いもあまり気にならないためマンションやアパートなど集合住宅での飼育は十分に可能です。
ただし、ペット禁止の場合は、事前に管理会社へ相談することをおすすめします。
うさぎなら許可が出ることもあります。
多頭飼い
うさぎをはじめて飼う場合、多頭飼いはおすすめできません。
多頭飼いの場合でも、別々のケージを用意する必要があります。
また、性別の違いや相性によっては一緒に遊ばせることができないこともあります。
飼育スペース、お世話にかかる時間が増えるなど問題も増えますので、お世話しきれるかをよく考える必要があります。
人獣共通感染症
人から動物、動物から人へ感染する病気のことです。
うさぎの場合、皮膚糸状菌症、パスツレラ症、サルモネラ症などがあります。
感染を避けるには、うさぎの飼育環境を清潔に保つ、濃厚な接触をしない、スキンシップの後は手をしっかり洗うなどの予防が肝心です。
ただし、うさぎががその病気にかかっていなければ、もちろん人にも感染はしません。
動物愛護法
「動物の愛護及び管理に関する法律」を略して一般的には動物愛護法・動愛法などと呼ばれています。
内容のほとんどは、業者側(販売側)に関するものになりますが、うさぎの飼主も関係しています。
最近では終生飼養の義務が法律に明確化されました。
命ある生き物として尊重する、動物の習性を理解し適切に飼育する、他人に迷惑をかけない、虐待してはいけないなどです。
また、意外と知られていませんが、罰則はかなり厳しいものとなっています。
動物をみだりに殺したり傷つけた場合は、最高5年以下の懲役または500万円以下の罰金になります。
また、動物を遺棄した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
ペットロス
ペットを失う悲しみやショックから精神的・肉体的に様々な症状が起こります。
自覚できた場合には、無理をせずカウンセリングを受けることをおすすめします。
「自分は大丈夫だろう」と考えている方こそ要注意です。
ペットを失うショックと悲しみは想像を絶するものがあります。
また、ペットを失った直後は大丈夫でも、数日ペットがいないことを目で見て認識することで突然ショック状態になることもあります。
うさぎは人に懐き、甘えてくることもあるので、なおさらだと思います。
一度失ってしまったら、同じうさぎには二度と会うことができません。
飼育に必要なもの
うさぎを飼育するには色々なものが必要になります。
最初に必要なものはうさぎを迎える前に必ず準備しましょう。
最初に必要なもの
- ケージ
- うさぎのおうちです。
ケージが最初の縄張りになり、うさぎが安心して過ごすことができる空間になります。
家を空けるときは必ずうさぎをケージに入れてあげてください。
スノコがワイヤーで、引き出しトレイ式のケージがおすすめです。このタイプが一番衛生面で優れています。 - キャリーバッグ
- 移動用の入れ物です。
手提げバッグにしか見えないものからケージを小さくしたようなキャリーもあります。
キャリーに入れてお店から自宅まで連れて帰ります。
また、爪切りや病院へ行くときにも必要になります。 - 食器
- ラビットフードや補助食を入れるための食器です。
咥えてひっくり返すうさぎもいるので固定式がおすすめです。 - 牧草入れ
- 牧草を入れるための食器です。
フード入れと同じく固定式がおすすめです。 - 給水器
- お皿で与えることもできますが衛生面でよくありません。
ボトルタイプがおすすめです。
お水は残っていても毎日交換してください。 - トイレ
- うさぎはトイレを覚えます。
お店にいたときと同じ場所に置くと早く覚えます。
固定式で省スペースの三角タイプがおすすめです。
トイレは毎日掃除してください。 - トイレ砂
- トイレに敷いて使います。
うさぎの場合、木クズを固めたウッドチップが主流です。
トイレ砂を敷くことでトイレの汚れを防ぎおしっこの匂いを軽減します。
トイレ用ペットシーツでも代用できます。 - ペットシーツ
- 引き出しトレイやスノコの下に敷いて使います。
- かじり木
- うさぎは本能で齧ります。齧ることが好きです。
常にひとつはケージに置いてください。
固定式のものから転がして使うものまで色々なかじり木があります。
うさぎが好むかじり木を探すことも楽しみのひとつです。 - ブラシ
- 定期的なブラッシングは不可欠です。うさぎとのコミュニケーションにもなります。
通常のブラッシング用、換毛期用、用途に応じて数種類のブラシがあります。
最初は通常のブラッシング用を準備しましょう。
いずれ必要になるもの
- サークル
- うさぎを遊ばせるための囲いです。
ケージとつなげて自由に行き来させることもできます。
背が低いサークルはうさぎが飛び越えてしまうことがあります。 - ハウス
- 木製のものから牧草で作られたものまで色々あります。
うさぎは狭い場所が好きでくつろぎの場所になるでしょう。 - 温湿度計
- ケージの近くに置いてください。温度18~24度、湿度40~60%が理想的です。
- 爪切り
- うさぎは定期的に爪切りが必要です。お世話のなかで一番難しいと思います。
お店に任せるのもひとつの方法です。
あると便利なもの
- グルーミングスプレー
- ブラッシング前にうさぎに吹きかけて使います。
汚れを防ぎ、うさぎの毛並みがよくなります。 - ケージカバー
- ケージを囲うカバーです。下半分だけのもの、全面を覆うものがあります。
ケージから牧草や毛の飛び散り、ケージ下の床の汚れを防ぐことができます。 - 消臭剤
- トイレのしつけ、ケージやトイレの掃除に使います。
おしっこを失敗した場合は消臭剤で匂いを消しましょう。匂いが残っていると同じ場所ですることがあります。
除菌効果があり、うさぎが舐めても大丈夫な消臭剤がおすすめです。 - ハーネス
- お散歩に必須です。お散歩するときは必ずリードを付けてください。
また、キャリーで移動するときに逃走防止のためキャリーとうさぎをつないで使うこともあります。
季節によって必要なもの
- クールプレート
- 夏場に使います。アルミや大理石で作られたマットです。
うさぎがこの上に乗ることでうさぎの体温を下げる効果があります。
放熱効果が高いアルミプレートがおすすめです。
※過信は禁物です。夏場はクーラーが必須です。 - ヒーター
- 冬場に使います。赤外線(非接触型)で暖めるタイプ、うさぎが上に乗って(接触型)使うタイプがあります。
室内で飼育する場合は使わないこともあります。
仔うさぎや高齢うさぎには使ってあげましょう。
買う場所
うさぎは、ペットショップ以外にも入手方法があります。
それぞれのメリット、デメリットなどについて説明しています。
うさぎ専門店
うさぎ専門店は、うさぎだけを取り扱っているペットショップです。
取り扱っているうさぎの種類は純血種が多く、雑種は少なめです。
自家繁殖している専門店も多く、生体の品質、安心感はかなり高めです。
また、うさぎに関する知識が豊富で相談しながらうさぎ選び、用品選びができます。
エサや用品の品揃え、爪切りやホテルなどのアフターサービスも充実しています。
しかし、全国的に見ても専門店は店舗数が少なく、家の近くに店舗がないこともあります。
総合ペットショップ
総合ペットショップは店舗数が多く、ここでうさぎを購入される方が最も多いと思います。
取り扱っているうさぎの種類は雑種(ミックス)が多く、純血種は少なめです。
また、お店によってうさぎに関する知識にかなりの差があります。
エサや用品は、犬・猫が販売の主力のため品揃えもお店によって大きな差があります。
ホームセンター
日用品・家庭用品をおもに取り扱っているホームセンターで、うさぎが販売されていることもあります。
用品が安く販売されているとは思いますが、相談やサポートはあまり期待できません。
むしろ、うさぎを飼い慣れたベテラン向けと言えます。
ブリーダー
ブリーダーとは、純血種のうさぎをより良くするため、品種を維持・改良するよう繁殖させている方達です。
専門店がブリーダーを兼ねていることもあります。うさぎに関する知識は相当なものです。
ラビットショーにエントリーできるようなうさぎを保有していることから、かなりかわいいうさぎを購入できる可能性があります。
しかし、趣味で繁殖されている方も多く、購入後もご好意に甘えすぎるのはよくないと考えます。
あくまでも個人対個人のお付き合いになることが多いです。
里親
何らかの理由によりうさぎを手放さなくてはならなくなった、子供が生まれてしまった、捨てうさぎを保護した方などから譲り受ける方法もあります。
最近では、有志によりインターネット上のwebサイトでやり取りされることが多いと思います。
最終的には、個人同士で連絡を取り合うことになります。
輸入
ブリーダーや専門店が、繁殖するために純血種のうさぎをアメリカから輸入することがあります。
しかし、ペットとして飼うためのうさぎをわざわざ輸入することは費用、安全性の面で現実的ではありません。
うさぎの選び方
うさぎは、品種や色がたくさんあります。
うさぎ選びは悩むことが多いけれども、とても楽しいときでもあります。
健康状態の確認方法、性格の見分け方、品種の選び方について説明しています。
健康状態の確認方法
うさぎを選ぶ上で、健康状態が最も重要です。
目で見てすぐわかるポイントを紹介します。
- 環境
- ケージがよく掃除されているか、不衛生ではないか。
- 全体
- 元気はあるか。痩せすぎていないか。毛艶はあるか。
日中の明るい時間帯は寝ていてよくわからないこともあるので夕方~夜にも見ることをおすすめします。 - 食欲
- よく食べているか。ペレットをふやかしたりせずに食べているか。牧草を食べているか。
- 歩き方
- 足を引きずっていないか。全部の足を使って歩いているか。
- 目
- 目ヤニが出ていたり充血していないか。目に輝きがあるか。
- 鼻
- 鼻水が出ていないか。クシャミをしていないか。
- 歯
- 歯の咬み合わせは正しいか。咬み合わせが正しければ正面から顔を見たときに歯は見えません。
- 前足
- 前足の内側がガビガビしていないか。
- おしり
- 汚れていないか。
- 糞
- 丸くコロコロしているか。不揃いではないか。
性格の見分け方
健康状態に次いで性格が重要だと思います。
品種の性格に関する情報が巷には溢れていますが一旦忘れてください。
うさぎは個体差が大きく、どの品種にもいろんな性格の子がいます。
- 寄ってくる
- 人に興味があり怖がっていない。お腹を空かせてるときも寄ってきます。
- 触っても逃げない
- 撫でられ好き。図太い。
- 舐めてくる
- すごくいいと思います。
- 寄ってくるが触らせてくれない
- 撫でられるのが好きではない。人に興味はあるので徐々によくなることが多いです。
- とくに反応を見せず動じない
- おとなしいか図太い。または、のんびりしている。
- ケージの奥に逃げる
- 怖がり。警戒心が強い。
- 咬んでくる
- 攻撃的。気が強い。臆病すぎて身を守るために噛むこともあります。
品種の選び方
うさぎを飼いたいけれど、欲しいうさぎのイメージがまだ漠然としている場合に適合する品種を紹介します。
ただし、個体差が大きいため性格は当てはまらい場合があります。
- 予算が少ない
- ミニウサギやミックスと呼ばれる雑種一択になりがち。
- 小さい
- ネザーランドドワーフ、ネザーランドドワーフ系の雑種
- 立ち耳
- ネザーランドドワーフ、ジャージーウーリー、ドワーフホト、ライオンヘッド、ミニレッキス等
- 垂れ耳
- ホーランドロップ、アメリカンファジーロップ、フレンチロップ等
- 活発
- ネザーランドドワーフ、ミニレッキス等。立ち耳は全体的に活発な傾向があります。
- おとなしい
- ホーランドロップ、ジャージーウーリー等。垂れ耳と長毛種は全体的に穏やかな傾向があります。
食事の与え方
うさぎも人と同じく食事がとても重要です。
正しい食事は不正咬合やうっ滞の予防になります。
食事の与え方には色々な方法や考え方があります。
ここで紹介する与え方は一例としてお考えください。
食事の種類
- ペレット(必須)
- 固形の総合栄養食で、うさぎが必要とする栄養素が含まれています。
ペレットは必ず与えてください。基本は年齢に合ったものを選びます。
最初はお店にいたときと同じものがベストです。 - 牧草(必須)
- うさぎの食事に牧草は欠かせません。
全体の食事量の7割を牧草とすることが理想的です。
唯一食べ放題です。 - 補助食(必須)
- 乳酸菌やうっ滞予防のパパイン酵素など、健康を維持するための食品です。
体調不良時や高齢向けの補助食も増えてきました。 - おやつ(任意)
- うさぎ向けのおやつが多数市販されています。
生野菜や果物もおやつになります。
おやつを与え過ぎると健康を損なう恐れがあります。
子うさぎ(大体生後6ヶ月頃まで)
- ペレット
- 基本は朝と夜の1日2回です。
丈夫な体を作る大切な時期なので適量~多めに与えます。
ただし、2時間以内で食べ切る量に制限してください。
ペレットが多いと牧草を食べなくなります。 - 牧草
- チモシー1番刈り牧草を食べ放題です。
食べて減ってきたら補充してください。
牧草をあまり食べていない場合はペレットを減らしてみてください。
この時期に牧草をよく食べさせておかないと成体になっても牧草をあまり食べてくれません。 - 補助食
- 乳酸菌とうっ滞予防の補助食を適量与えてください。
- おやつ
- おやつは任意です。
与えなくても問題ありません。
うさぎはおやつが大好物です。
うさぎとのスキンシップ、撫でた後やブラッシングの後、トイレがうまくできたときなどにご褒美として上手に与えてください。
成うさぎ(生後6ヶ月~)
基本的には子うさぎと大きな違いはありません。
- ペレット
- 成うさぎ用のペレットに切り替えます。
ペレットは適量~やや少なめに与えてください。
ただし、1時間以内で食べ切る量に制限してください。 - 牧草
- チモシー1番刈り牧草を食べ放題です。
牧草をあまり食べないときはペレットを減らしてみてください。 - 補助食
- 乳酸菌とうっ滞予防の補助食を適量与えてください。
- おやつ
- おやつは任意です。
与えなくても問題ありません。
うさぎはおやつが大好物です。
うさぎとのスキンシップ、撫でた後やブラッシングの後、トイレがうまくできたときなどにご褒美として上手に与えてください。
高齢うさぎ(5歳~)
高齢になると食べることが遅くなったり、あまり運動しなくなります。
ペレットを適量与えても体重が落ちてしまったり、牧草の食べが悪くなったりもします。
この時期はうさぎさんの状態に合わせて柔軟に食事内容を変える必要があります。
- ペレット
- 高齢うさぎ用のペレットに切り替えます。
ペレットは適量与えてください。
ただし、2時間以内で食べ切る量に制限してください。 - 牧草
- チモシー1番刈りが望ましいのですが、高齢になるほど硬い牧草をあまり食べなくなります。
チモシー2番刈りやオーツヘイなど柔らかめの牧草も与えてみてください。 - 補助食
- 乳酸菌とうっ滞予防の補助食に加えて高齢向けの補助食を適量与えてください。
- おやつ
- おやつは任意です。
与えなくても問題ありません。
うさぎはおやつが大好物です。
うさぎとのスキンシップ、撫でた後やブラッシングの後、トイレがうまくできたときなどにご褒美として上手に与えてください。
お世話
うさぎにしてあげる必要があるお世話について説明しています。
毎日のお世話
- 食事
- 基本は1日2回(朝と夜)に分けて与えてください。牧草は食べ放題です。
- 食器洗浄
- 食後に食器を洗います。
十分にすすいでから水分を完全に拭き取ります。 - お水の交換
- 残っていても毎日交換してください。
新鮮なお水をいつでも飲めるようにする必要があります。 - お掃除
- ケージとトイレは毎日掃除することが望ましいです。
自治体によりますが大体は燃えるゴミとして捨てることができます。
掃除ついでに糞の大きさや個数、オシッコの状態を確認することは健康チェックも兼ねています。 - 運動
- 毎日最低1時間はケージから出して遊ばせてください。多くても問題ありません。
走ったり跳んだり寝転がったりとかわいい仕草を見ることができます。
うさぎとのコミュニケーションにもなります。 - ブラッシング
- 毎日ブラッシングしなくても問題ありませんが、換毛中だけは毎日念入りにブラッシングしてください。
長毛種の場合は、毛玉ができやすいため換毛中以外も毎日ブラッシングしてください。 - 健康チェック
- 元気と食欲、および糞とオシッコの状態を確認します。
また、体の各部位をよく観察してあげてください。
毎月のお世話
目安として2ヶ月ごとに爪切りが必要です。爪の伸び方にも個体差があり大体1~3ヶ月ごとには爪切りが必要です。
毎年のお世話
年1回は動物病院で健康診断をおすすめします。
元気そうに見えても病気が見つかることがあります。
早期発見、早期治療が肝心です。
仕草
うさぎは滅多に鳴きませんが、その代わり体全体を使った感情表現がとても豊かです。
その仕草が意味することを説明いたします。
- 足ダン(スタンピング)
- うさぎが後ろ足で足元を強く踏み鳴らす仕草です。
本来、巣穴にいる仲間に危険を知らせるための行動です。
飼主を呼んでいる、要求、不満、怒っていることを表しています。
また、食器を割ってしまったり、普段聞き慣れない音がしたときは、本来の意味で危険を仲間に伝えるために足ダンをすることがあります。 - 穴掘り
- うさぎが前足で土を掘るような仕草です。
穴掘りは、アナウサギ属のうさぎが地中に巣穴を作るための本能的な行動です。
(※ペット向けのうさぎは、ほとんどがアナウサギ属のうさぎです。)
穴掘りに続けて、歯で齧ったり、土をならすような仕草が見られることもあります。
何か気になるものがあるときや、畳や絨毯・牧草の座ぶとんなど頑張れば掘れそうなもの、ふとんなど柔らかいものを好んで穴掘りします。
遊びやストレス解消にもなっています。 - 齧る(かじり木や柱など)
- うさぎが前歯でかじり木や柱を齧る仕草です。
うさぎは本能で物を齧ります。
うさぎの歯は一生伸び続けるため、歯の伸び過ぎを防ぐために齧ることもあります。
硬すぎない物、角が立っている物を好んで齧るようです。
ただし、うさぎによって木の材質や形など好みが異なります。
また、遊びやストレス解消にもなっています。 - 齧る(ケージや食器など)
- うさぎがケージのワイヤーや食器を齧る仕草です。
うさぎがケージのワイヤーや食器をガジガジ齧るときは、音を立てることで飼主に何かを要求したりアピールしています。
ご飯が欲しい、構って欲しい、外に出して欲しいときによく見られます。 - あごをすりつける
- うさぎが自分のあごを物や人に擦り付ける仕草です。
うさぎのあごの下には臭腺という匂い付けのための液体を分泌する器官があります。
匂い付けのためにあごをすりつけて、縄張りを主張(マーキング)しています。
新品のケージや、新しい食器、おもちゃを与えたときによく見られると思います。
ケージの外に出したときにも、部屋のあちこちにマーキングのためあごをすりつけます。 - マウンティング
- 他のうさぎに後ろから乗りかかる仕草です。
人の腕や足にマウンティングすることもあります。
交尾、もしくは仲間内での順位付けのために行います。
発情期はとくにマウンティングが激しくなります。
順位付けの場合、マウンティングすることで自分のほうが立場が上だということを主張しています。
また、順位付けのためのマウンティングはオス・メス両方に見られます。 - オシッコ飛ばし
- ジャンプしながらオシッコを飛ばす仕草です。
縄張りの主張とマーキングのためにオシッコを飛ばします。
発情期はオシッコ飛ばしが激しくなったり、発情期だけオシッコ飛ばしをするうさぎもいます。
オスによく見られる行動です。
去勢することで、オシッコ飛ばしをしなくなることがあります。
まれに、メスでもオシッコを飛ばすうさぎがいます。 - 立ち上がり耳を立てる
- うさぎが後ろ足で立ち上がり、耳をピンと立て1点を見つめる仕草です。
うさぎが何かを警戒しています。
聞きなれない音がしたり、気になることがあるときに見られる行動です。
飼い主に何かをアピールしたいときにも見られます。 - 口で咥えて投げる
- うさぎが食器やおもちゃ・かじり木などを口で咥えて放り投げる仕草です。
遊んでいるだけか、邪魔なものをどかそうとしています。
または、音を立てることで飼主になにかをアピール、要求しています。
ごはんの時間が近いときに食器を投げる場合は、ほぼ間違いなくエサを要求しています。 - 箱座り
- うさぎが前足を体の内側に折り畳んで座っている仕草です。
リラックスしているときによく見られます。
すぐに動くことができないため、ここには危険がないと安心している証拠です。
薄目になっているときは、ほぼ寝ています。 - 横にバタンと倒れる
- うさぎが座っている姿勢から、突然横にバタンと倒れる仕草です。
うさぎは寝そべるときに、通常横にバタンと倒れて寝そべります。
はじめて見たときは驚くと思いますが問題ありません。
左右は立体に見えないためこのような寝そべり方をするとも言われています。 - 寝そべる
- うさぎを後ろ足をうしろに伸ばして寝そべっている仕草です。
リラックスしています。
すぐに動くことができないため、ここには危険がないと安心しています。 - あおむけになる
- うさぎがあおむけ(仰向け)になっている仕草です。
大体は寝ています。
すぐに動くことができないため、ここには危険がないと安心しています。
ホーランドロップによく見られます。 - 前足がピクピクする(顔を洗う前に)
- うさぎが顔を洗う前に、前足がピクピクする仕草です。
汚れた手で顔を洗わないように、手についた土を払う行動と言われています。
野生の名残りと思われます。 - おしりに口をつけている
- うさぎが前屈みになって、おしりに口をつけてモグモグしている仕草です。
おしり付近を毛づくろいしています。
または、盲腸糞を食べています。食糞とも言います。
うさぎは、通常の糞(コロコロ丸い糞)と、盲腸糞(食べるための糞)の2種類の糞をします。 - 噛む
- うさぎが前歯で物や人を噛む仕草です。
うさぎが噛むときは、噛む強さやそのときの状況によって意味が異なってきます。
食べ物やかじり木などの匂いを嗅いた後に噛むときは、それが何かを確認するために噛んでいます。
ケージの外で、人に甘噛みするときは遊んで欲しい、構って欲しいなどの要求です。
人が出血するほど強く噛むときは、本気で怒っている、もしくは強い抗議を意味しています。
マウンティングしながら噛んでくるときは、相手を逃がさないための本能的な行動です。 - 前歯をむき出し耳を伏せている
- うさがを体を大きく見せるように前足をピンと伸ばして立ち、前歯をむき出し耳を伏せている仕草です。
威嚇や抗議、または攻撃する前兆行動です。
うさぎが抱っこされたくないのに、しつこく抱っこしようとするときにこのような行動をとることがあります。
自然界では、外敵に追い詰められたり攻撃するときに見られます。 - 牧草をくわえる
- うさぎが牧草を前歯にひっかけてたくさんくわえる仕草です。
メス特有の仕草です。
巣作りのための牧草を集めています。メスのみに見られる行動です。
妊娠している場合、または偽妊娠したときにも牧草を口にくわえることがあります。
偽妊娠の場合、牧草をくわえているだけならとくに問題はありません。 - 背中を撫でるとおしりを上げる
- うさぎの背中を背中を撫でると、伸びをするようにおしりを上げる仕草です。
メス特有の仕草です。
交尾の受け入れ態勢です。
実際に交尾するときにも、メスはおしりを上げます。
発情期によく見られます。 - 毛をむしる
- うさぎが自分の毛をむしったり抜いてしまう仕草です。
メスが妊娠している場合は正常な行動です。
巣材にするため、おもに胸やお腹の毛を抜きます。
お腹の毛を抜くことで赤ちゃんが母乳を飲みやすくなります。
偽妊娠でも毛を抜くことがありますが、もし毛をくわえている場合は誤って飲み込む恐れがありますのですぐに取ってあげてください。
妊娠(偽妊娠)していないメス、またはオスが毛を抜く場合は、ストレスや皮膚の病気が考えられます。 - ダッシュ
- ケージの中や外で遊んでいるときに、突然ダッシュする仕草です。
ダッシュとストップを何回も繰り返すこともあります。
機嫌がいいときや楽しいときによく見られます。
走って遊んでいます。 - ジャンプ
- ピョンと高くジャンプする仕草です。
垂直ジャンプ、ひねりジャンプ、幅跳びジャンプなどがあります。
機嫌がいいときや楽しいときによく見られます。
ジャンプして遊んでいます。 - 後を付いてくる
- 人が歩いたり場所を移動すると、うさぎが人の後ろについてくる仕草です。
うさぎが人にとても懐いています。
家族で飼っている場合、家族のうち一人にだけついていくことが多いです。
または人を仲間と思って行動を共にしようとしています。
うっかり、蹴ってしまったり踏まないように注意が必要です。 - 鼻先で押してくる
- 大体は「どいて」の合図です。
- 手の下に頭を入れようとする
- 撫で撫でを要求しています。
病気のサイン
うさぎは少し体調が悪い程度なら平然としていることがよくあります。
明らかにおかしいと気付いたときには病気が進行していることも多いので早めに気付いてあげることが重要です。
- 食欲がない
- うさぎの食欲がない場合は、なにかしらの問題が起きていると思ってほぼ間違いありません。
うっ滞を起こしていることが多いのですが決めるつけることはできません。 - 糞が出ていない
- うっ滞を起こしている可能性が高いです。
自力で回復することもありますが、早めの受診をおすすめします。 - 下痢をしている
- 緊急事態です。すぐ病院へ連れていってください。
- 牧草だけ急に食べなくなった
- 奥歯が不正咬合になると牧草だけ食べなくなることがあります。
- 盲腸糞を食べ残している
- ペレットやおやつが多いときによく見られます。
盲腸糞は有益な微生物とビタミンを多く含んでおり健康維持に欠かせません。
食事の見直しが必要です。 - クシャミが多い
- うさぎも普通にクシャミをします。
しかし、何回も連続でクシャミをしたり鼻水が出ている場合は病気にかかっている可能性があります。 - 目ヤニや涙が多い
- 鼻涙管が詰まっている可能性があります。
不正咬合が原因の場合もあります。 - オシッコが赤い
- 血尿であれば間違いなく異常が発生しています。
また、正常でも赤っぽいオシッコをすることもあります。 - 出血の跡がある
- 爪が折れてしまい爪の血管から出血していることが多いです。
他の可能性もあるので体全体をよく調べてみてください。 - フケみたいなものが多量に出ている
- 皮膚病、カビやノミの可能性があります。
- 部分的にハゲができた
- 皮膚病のほか、怪我をした部分を舐めすぎてハゲることもあります。
- 首が傾いている
- 斜頸という症状でエンセファリトゾーン症の可能性があります。
すぐ病院へ連れていってください。 - 足を引きずっている
- 捻挫や骨折の可能性があります。
アレルギー対策
うさぎを飼い始めてからアレルギーを起こすことがあります。
大きく分けてうさぎアレルギーと牧草アレルギーの2つがあります。
うさぎアレルギー
うさぎアレルギーとは、うさぎの毛やフケ・唾液などが原因となり、皮膚や目のかゆみ・鼻水やくしゃみ・咳・ぜんそくのような症状が出ることを言います。
うさぎの飼い始めは大丈夫でも、時間が経つと症状が表れることがあります。
また、飼主の体調が悪いときだけ症状が出ることもあります。
ひどいアレルギーの場合、お店に入っただけで症状が表れます。
事前に病院でアレルギー検査をすることで調べることができます。
(うさぎアレルギーの対策)
- 部屋の掃除、ケージの掃除をこまめに行う
- よく換気する
- 空気清浄機を使う
- マスクをする
- うさぎの部屋を分ける
- アレルギー症状を抑える薬を飲む
牧草アレルギー
牧草アレルギーとは、うさぎを飼っている場合、おもにイネ科のチモシー牧草が原因で、目のかゆみ・鼻水やくしゃみ・咳・ぜんそくのような症状が出ることを言います。
飼い始めは大丈夫でも、ある日突然牧草アレルギー症状が出ることがあります。
(牧草アレルギーの対策)
- マスク、手袋をする
- 空気清浄機を使う
- 粉末が少ない牧草に変える
- ペレットタイプの牧草に変える(非常に効果的)
- アレルギー症状を抑える薬を飲む
お別れ
悲しいことですが、いつか必ずうさぎとお別れするときがやってきます。
火葬
うさぎとのお別れは名残惜しいと思いますが、いつまでもそのままにしておくこともできません。
一般的には数日以内に火葬することとなります。
広い庭がある場合は、土葬することもできますが色々と問題もありますので、自治体に確認することをおすすめします。
- クリーンセンター
- ほぼどの自治体でもクリーンセンターで、ペットの火葬を行っています。
お申し込み方法、料金など詳しくはお住まいの自治体へお問い合わせください。
また、自治体によっては立会い火葬、遺骨の返還ができるところもあります。 - ペット霊園
- ほぼどのペット霊園でもペットの火葬を行っています。
料金が高めではありますが、火葬だけではなく遺骨の返還や、霊座を利用できるなどサービスが充実しています。
「ペット霊園」で検索されると見つかると思います。
ケージなど用品の再利用
ケージや食器などは、次にお迎えするうさぎのために再利用することもできます。
ただし、十分に殺菌・消毒してから再利用してください。
次のうさぎを迎える場合は、できれば新しく用品を揃えることをおすすめします。