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うさぎをはじめて飼う方へ
うさぎをはじめて飼う方へ
このページでは、うさぎをはじめて飼う前に知っておくべきことを説明しています。
基本的なことだけをまとめましたので最後まで読んでいただければ幸いです。
飼主の責任
うさぎを飼い始めたら決して捨ててはいけません。
最後まで責任を持って一生面倒をみる必要があります。
引越しや転職、転勤、結婚など生活環境が変わる様々な要因があります。
うさぎは一人では生きていけません。
病気やケガ
うさぎを飼い始めたときは健康でも、生き物なので病気やケガをすることもあります。
その際は適切な治療を動物病院で受けさせてください。
最近は、うさぎも入れるペット保険があります。
お世話すること
犬や猫と比べると比較的簡単に飼う事はできますが、せめて次のお世話をしてあげる必要があります。
- 毎日
- 食事(1日2回)、お水の交換、トイレ掃除、ケージ掃除、
運動(ケージから出す)、ブラッシング、健康チェック
- 毎月
- 爪切り(1〜2ヶ月ごと)、食器類の洗浄
- 毎年
- 動物病院で健康診断
生活サイクル
うさぎを飼い始めてからの生活サイクルは次のとおりです。
実際の生活をイメージできればと思います。
昼間に働かれている一人暮らしの方をモデルにしています。
食事はできるだけ同じ時間が望ましく、食事以外については都合に合わせて変更できます。
- 朝
- 朝食、お水の交換。
- 昼間
- 飼主が帰宅するまでケージの中でのんびり過ごします。
- 夜
- 夕食、運動、トイレ掃除、ケージ掃除、ブラッシング、健康チェック。
- 深夜
- 就寝前にケージに戻します。飼主が起床するまでケージで過ごします。
適正気温・湿度
うさぎは寒さに強く、暑さに弱い生き物です。
うさぎが快適に過ごせる適正気温は16℃〜22℃、適正湿度は40%〜60%になります。
しかし、適正気温、適正湿度から外れた途端に具合が悪くなるようなことはありません。
若くて健康なうさぎの場合、10℃〜24℃の範囲内であれば問題はあまり起きないと思います。
また、子供・高齢・病気のうさぎは抵抗力が弱いため、暑さ・寒さには十分な注意が必要です。
飼育環境
最近は、室内飼育が主流です。
庭やベランダで飼育することもできますが、暑さ・寒さ対策、脱走対策、外敵の侵入など検討することが多いためおすすめできません。
室内飼育では、ケージを置く場所、運動する場所が必要です。
床に置いてあるものやケーブルなどを齧る恐れがあるため、整理整頓を心がけます。
ケージの位置は、直射日光が当たる場所を必ず避け、部屋のドアからできるだけ離れた壁際が基本となります。
ただし、エアコンや窓の位置も考えてケージの位置を決めてあげます。
飼育費用
うさぎを飼育するには様々な費用がかかります。
お店によって価格の違いや、用品にも色々な種類があります。
また、ここで説明する費用は参考程度にお考えください。
- うさぎ生体(初期費用)
- ミックス(雑種)うさぎは5,000円〜10,000円、純血種のうさぎは30,000円〜100,000円が大体の相場です。
ミックスと純血種の価格の大きな違いは、販売に至るまでのコストの違いです。
- ケージなどの用品(初期費用)
- うさぎの飼育に必要な最小限の用品を揃えるだけでも20,000円〜30,000円ほどかかります。
- 食べ物、消耗品(毎月の費用)
- ペレットや牧草、補助食、おやつなどの食べ物、トイレ砂などの消耗品を合わせて大体3,000円〜5,000円です。
- ペット保険(任意)
-
病気やケガに備えて、うさぎも入れるペット保険があります。
保障内容にもよりますが、毎月1,500円〜3,000円ほどです。
- 治療費
-
人の病院と違い、同じ治療内容でも動物病院によって費用にかなりの違いがあります。
ペット保険に未加入の場合、1回の診察で大体5,000円、手術や入院となると数万円かかることもあります。
飼育に必要なもの
別ページにて説明しています。
こちらのうさぎの飼育に必要なものをご参照ください。
アレルギー
うさぎを飼い始めてから、うさぎアレルギー、牧草アレルギーにかかることがあります。
アレルギーにかかると、皮膚や目のかゆみ、鼻水やくしゃみ、咳、ぜんそくのような症状が出ることもあります。
もし、アレルギー症状が出た場合は、体調管理をしっかり行う、うさぎの部屋を分ける、空気清浄機を導入する、掃除をこまめに行う、牧草を粉が少ないものに変えるなど色々な対策があります。
うさぎを手放すことは安易に考えてほしくはありません。
うさぎを飼う前に病院でアレルギー検査を行うことができます。
動物病院
うさぎを診てもらえる動物病院をあらかじめ探しておくことをおすすめします。
犬、猫はペットの数が多いため比較的どの動物病院でも診てもらえます。
しかし、うさぎは動物病院によっては全く診てもらえないこともあります。
小動物や鳥を診てくれる病院がうさぎにも強いようです。
また、自宅から近ければ近いほど望ましいです。
動物病院に到着するまでの時間が生死を分けるときもあります。
集合住宅での飼育
うさぎは鳴き声が小さく、匂いもあまり気にならないためマンションやアパートなど集合住宅での飼育は十分に可能です。
ただし、ペット禁止の場合は、事前に管理会社へ相談することをおすすめします。
うさぎなら許可が出る場合もよくあります。
多頭飼い
うさぎをはじめて飼う場合、多頭飼いはおすすめできません。
多頭飼いの場合、別々のケージに入れる必要があります。
また、性別の違いや相性によっては一緒に遊ばせることができないこともあります。
飼育スペース、お世話にかかる時間が増えるなど問題も増えますので、お世話しきれるかをよく考える必要があります。
人獣共通感染症
人から動物、動物から人へ感染する病気のことです。
うさぎの場合、皮膚糸状菌症、パスツレラ症、サルモネラ症などがあります。
感染を避けるには、うさぎの飼育環境を清潔に保つ、濃厚な接触をしない、スキンシップの後は手をしっかり洗うなどの予防が肝心です。
ただし、うさぎががその病気にかかっていなければ、もちろん人にも感染はしません。
動物愛護法
「動物の愛護及び管理に関する法律」を略して一般的には動物愛護法・動愛法などと呼ばれています。
内容のほとんどは、業者側(販売側)に関するものになりますが、うさぎの飼主も関係しています。
命ある生き物として尊重する、動物の習性を理解し適切に飼育する、他人に迷惑をかけない、虐待してはいけないなどです。
また、意外と知られていませんが、罰則はかなり厳しいものとなっています。
動物をみだりに殺したり傷つけた場合は、最高1年以下の懲役または100万円以下の罰金になります。
また、動物を遺棄した(捨てた)場合は50万円以下の罰金です。
販売業者は「動物取扱業者標識」を顧客から見える位置に掲示しなければなりません。
うさぎを探す際には、この標識の有無も判断基準のひとつになります。
ペットロス
ペットを失う悲しみやショックから精神的・肉体的に様々な症状が起こります。
自覚できた場合には、無理をせずカウンセリングを受けることをおすすめします。
「自分は大丈夫だろう」と考えている方こそ要注意です。
ペットを失うショックと悲しみは想像を絶するものがあります。
また、ペットを失った直後は大丈夫でも、数日ペットがいないことを目で見て認識することで突然ショック状態になることもあります。
うさぎは人に懐き、甘えてくることもあるので、なおさらだと思います。
一度失ってしまったら、同じうさぎには二度と会うことができません。